第32節・C大阪戦(1●2)の敗戦後、内容を結果に反映できなかった反省から、大宮はゲームコントロールの必要性を強く意識しながら戦ってきた。試合の流れを見ながら劣勢でも耐え切り、じっくりとリズムをつかんでいくことで、ここ2戦は実際に勝利を得ている。その観点から言えば、「本当にあれだけ蹴ってくるのか」(金澤)と面食らうような形で2点を先行されたことは大きなマイナスポイントだ。
それでも後半に挽回し、リズムを得た時間帯にSBとCBの間を突く1点目、前掛かりな相手の裏を取る2点目と、大宮は狙いどおりの形から得点を挙げて追い付いている。80分過ぎの同点弾により、残り10分をどうマネジメントするかを問われることになった。試合前の2位・磐田との勝ち点差は『10』。残り試合数を考えても、差を維持できれば御の字だ。一方で、勝てば優勝に近付くことができるという甘い罠もあった。
昨季のJ1終盤戦、大宮は残留圏に一度は抜け出しながら、勝利を狙って取れたはずの勝ち点1すら落とす試合を続け、最終的にJ2降格を味わっている。冒頭のC大阪戦は昨季の姿に重なる部分も感じられた。
もはや、同じ過ちは繰り返せなかった。ラスト10分、大宮は引き分けOKの状況を生かし、リスクを抑えながら試合をクローズ。最終目標に着実に近付くための“コントロール”が、そこにはあった。(片村 光博)