若手も台頭。3戦3勝でグループEの首位に立つ
日本とシリアのA代表の対戦成績は日本の7勝1分。圧倒的に日本が勝ち越している。ただ、これはあくまで過去の成績。これがいまの日本とシリアの力量を測る物差しにはならない。
それを証明するように近年、日本はシリアに苦戦してきた。11年のアジア杯では一人少ない中で辛うじて本田圭佑のPKで勝った。また、ともに現在のA代表で活躍する選手が多くいた12年のロンドン五輪最終予選では敵地で敗れている。12年には西アジア選手権で優勝するなどシリアは着実に力を付けており、侮れない相手だ。
ロンドン五輪最終予選で強烈なミドルシュートでGK権田修一からゴールを奪ったCBアル・サリフも守備の要に成長し、MFアル・マワスやFWクリビンなど若手も台頭してきている。日本が引き分けたシンガポールに対してもしっかりと勝ち点3を奪い、3戦3勝で現在グループEの首位に立つ。
ただ、日本にとって唯一幸運なのはシリアサッカー史上最高のタレントとも呼ばれる大型FWアル・スマが代表招集に応じていないこと。アル・スマにはロンドン五輪最終予選で日本も苦戦しており、彼が出場しないというのは日本にとって朗報だ。
いまシリアは政情不安のため、国内でトレーニングをしたり、ホームゲームを開催できない状況にある。そのため海外組がほとんどだ。しかし、少しでもシリア国民に明るいニュースを届けようとチームは団結している。その結束力もシリアの強さを支えている。