手詰まりになってもサイドを変えず、そのまま同サイドを力強くこじ開け続ける攻撃は結実し、札幌が金沢に勝利。5月以来となる2連勝でJ1昇格プレーオフ進出に望みをつないだ。
絶対に落とせない一戦を見事に勝利した。試合開始の時点で6位との勝ち点差は『8』。残り7戦であることを考えると、土俵から片足が出かかっている状況。そこでの勝利で体勢は変わった。残り6戦で勝ち点5差となり、光は見えてきた。また、勝ち方も“何か”を感じさせるモノだった。前節、加入後初得点を挙げた小野が、途中出場の荒野からのクロスを巧みに流し込んで決勝弾。攻撃の絶対的キーマンがここにきて絶好調となり、なかなか結果を出し切れずにいた四方田監督の采配もズバリ的中。リーグ戦のクライマックスに向けて勢いが付き得る展開だった。
ただし、指揮官も選手も「勝ち続けなければいけない状況は変わらない」と気を緩めない。14日には天皇杯3回戦の鳥栖戦が待っており、ここではターンオーバーが敢行される見通し。だが、バックアッパーたちがアップセットを演じれば、それもまた大きな勢いを生み出すはず。果たして、札幌は大逆転劇を演じることができるのか。目が離せない展開となってきた。(斉藤 宏則)