東京Vの冨樫監督は4試合連続無得点中だったチームに変化を与えた。[4-1-4-1]にシステムを変え、安在の出場停止、杉本の負傷といった状況の中、平本とブルーノ・コウチ―ニョ、福井を先発に起用。結果的には、期待していたメリット、想定していたデメリット、どちらも出た試合だと言えるだろう。
新システムを冨樫監督は「[4-3-3]のイメージ」だと言い、「守備のところでリスクはある、それは覚悟の上」だった。アンカーの三竿の脇にできるスペースをどうしても岡山に使われやすく、実際に失点の場面はそこを矢島に使われた形である。一方で、厚みを増した攻撃はこれまで以上に多くの決定機を創出。さらに、以前は先発のフィールドプレーヤーが三竿とアラン・ピニェイロ以外180㎝未満ということもあった中、それが5人となった今節はセットプレーからのシュートシーンが増え、同点ゴールも生まれる。
第17節の同カードでは、1-0で勝った東京Vのシュート数が5本で、岡山は4本だった。それが今回24本と13本になったのは、東京Vがリスクを冒した結果だ。
東京Vの得点力不足解消へ光明は見えた。だが、5試合未勝利という事実も残っている。(石原 遼一)