玉田と秋山の二枚同時投入で好転。先制後は最後まで集中力を切らさず
日本代表に招集され山口が不在。C大阪は、橋本や秋山をボランチに起用する選択肢もあったが、指揮官が選択したのは扇原をアンカーにしたダイヤモンド型の[4-4-2]だった。ところが、思うにように機能しない。2トップ下にマグノ・クルス、パブロ、関口を並べる攻撃的な布陣は守備でスキを与え、「(攻守の)切り替えからチャンスを狙っていた」(小松)北九州に再三、ゴールに迫られた。攻撃に関しても、前半はボールを持つ時間こそ長かったが、相手の想定内の攻撃しかできず。決定機は作れなかった。
閉塞感が漂った前半を経て、後半、パウロ・アウトゥオリ監督は玉田と秋山の二枚同時投入を決断。システムもボックス型へと変更した。すると流れが一変。「ボールをもらうことに少し臆病になっている感じがしたので、カバーする気持ちで入った」と話す玉田がうまくボールを引き出し、攻撃をリード。前半はポジションが定まらなかった関口も右サイドに固定され、躍動感を取り戻した。チーム全体が息を吹き返すと、60分、関口の突破がファウルを誘いFKを獲得。玉田の正確なキックに田中が頭で合わせてC大阪が先制した。一方で、後半開始早々に染谷が右腕を地面に強打。プレー続行が不可能となるアクシデントもあった。中澤が急きょピッチに入り、この時点で交代枠をすべて使い切ることになったが、選手たちは最後まで奮闘した。リードを追い付かれた第33節・水戸戦(2△2)や第34節・徳島戦(1△1)を踏まえ、試合の締め方が問われた中、今節は最後まで集中力を切らさず。2点目が欲しい状況で訪れた決定機でエジミウソンが決めていれば、さらに余裕を持った試合運びができたが、1-0で逃げ切ることには成功。C大阪が4試合ぶりの勝利を手にした。(佐藤 拓也)