上位対決を制した福岡。後半戦だけなら首位
混乱が生じたのはわずかな時間だった。
福岡は千葉が3バックで入ってきたことで虚を突かれ、「少し後手に回る場面はあった」と井原監督が認めたように先手を取られてしまう。しかしその混乱をわずかな時間にとどめることができたのは、ここまで積み上げてきた自信があったからだろう。ウェリントンの高さを生かすというストロングポイントを押し出して徐々に盛り返すと、24分、ペナルティーエリア内のウェリントンがロングボールを頭で落とし、中盤から飛び出した鈴木が先制点を奪う。「良い時間の得点で落ち着くことができた」と城後は語り、福岡にとっては大きな得点となった。
後半、攻勢に出る千葉に対して、福岡は効果的なカウンターこそ打つことができないものの、安定した守備を披露。「プレスも要所で相手ボランチを食って、良い形で(前に)出ることができた。そこをイヤがって千葉も蹴ってきた」と城後が言うように、引くだけではなくプレスにも行けていたことで、千葉にロングボールを強いた。74分の中村太亮の投入に対してもイ・グァンソンを投入し、クロス対応を盤石のモノにするなど、井原監督の交代策も優位性を感じさせ、そのまま福岡が危なげなく試合を終わらせた。
以前はリスク回避で前線からの過度なプレスは自重していたが、今節は積極的なプレスで千葉のリズムを奪うなど、新たなアプローチでつかんだ勝利となった。結果だけでない収穫もあったという意味でこの価値は大きい。今季12度目のウノゼロ。この勝利でシーズン折り返し以降の勝ち点は『31』となり、後半戦だけなら大宮を抜き首位となった。もはや、勢いだけではないことを結果でも印象付けている。(杉山 文宣)