■ジェフユナイテッド千葉
いまこそ取り戻したい本来の自分たちの戦い方
千葉は前節で福岡に0-1で敗れ、J1昇格プレーオフ圏外の7位に順位を落とした。残り6試合と考えると、まさに土俵際。今節は21位・大分と対峙するが、相手はJ2残留争いの渦中にあるだけに、一筋縄ではいかないだろう。勝利のためには戦う姿勢を見直す必要がある。現状の千葉は相手の戦い方に合わせてしまう傾向があるため、いまこそ高い位置からのアグレッシブなプレスと素早い攻守の切り替えといった、自らの戦い方を取り戻すことが勝利への最短距離となる。福岡戦のように、相手の前線を過剰に警戒することだけは避けなければならない。
千葉は前節で水野が負傷し、井出の状態は不透明と、2列目に負傷者を数名抱える。14日の天皇杯3回戦・神戸戦(0●1)で多くの主力を休ませ、今節に万全を期した。とはいえ、選手起用の選択肢が少ないことは事実。その中で自らの強みを最大限に出せる布陣を組むことが最善の策となる。「本当にちょっとしたところ」という栗山の言葉どおり、歯車を微調整すれば、戦う姿を取り戻すことは可能だ。相性の良い大分を破り、シーズン最終盤に向かいたい。(松尾 祐希)
■大分トリニータ
過去、千葉を破ったことで状況を変えてきた
降格圏同士の直接対決となった前節・栃木戦(1△1)で、最下位の相手を蹴落とし損ねた大分。残留争い中のチームがすべて勝ち点1を重ね、混戦の緊迫度合がますます高まる中、因縁の千葉戦を迎える。
過去のリーグ戦対戦成績は2勝3分18敗と、大分にとってはまさに“天敵”。だが、貴重な2勝はいずれもシーズン終盤のアウェイで、それを境に流れを上向けている。リーグ戦初勝利は09年J1第33節。ともにJ2降格が決まっていたが、2-0の勝利で実に26節ぶりに最下位を脱出した。2度目は12年J2第38節。激しい昇格争いの中、2-1で勝利を収め最終的に6位に滑り込むと、J1昇格プレーオフに進出。1-0で千葉を破って昇格を決めた決勝戦へとつなげた。
今季はJ2残留を懸けた重要な局面となる。リスクマネジメントしながら攻めようと、後ろで守備を固めつつ為田と松本怜の単独突破を起点にしかけてきたが、ここ数試合はそれも対策され始めている。周囲との連係で相手守備網を突き破れるかがカギだ。降格圏脱出への勢いを付けるために、むしろ苦手な相手だからこそ、この一戦での勝利が望まれる。(ひぐらし ひなつ)