チームとしてバラバラになってしまった清水。残留には力不足の感が否めず
意外とあっさりしたモノだった。清水はこの試合に勝たなければ、あとに行われる新潟の結果次第で降格が決まる。選手たちに気迫が足りなかったわけではない。だが、そもそも仙台に勝利するには力が足りなかったと思わせる内容だった。
前半開始早々の4分、最初のCKのピンチ。リャン・ヨンギの蹴ったボールの先には、ハモン・ロペスがフリーになっていた。これを難なく決められ、2ndステージ14試合で10度目となる前半でビハインドを負う展開になってしまった。
反撃に出る清水は、19分に自陣から本田がスペースにロングボールを送り、ミッチェル・デュークのドリブルからチャンスを作るなど、「背後を取るとか、ダイアゴナルで狙う」(田坂監督)という2週間の練習の成果を見せてはいた。しかし、前日練習まで先発組に入っていた八反田が当日のコンディション不良によりベンチスタート。攻撃がロングボール一辺倒になってしまった。しかも、八反田不在について監督から選手に十分に説明されていないなど、混乱を生じさせるモノだったようだ。ただ、前節・松本戦(0●1)ではアルウィンの芝に苦しみ細かいパスをつなげなかったが、アイスタという自らにとって最高の環境でも簡単なパスが通らないという選手たちの技術的な問題もあった。
決定的なのは、「途中からウタカを入れて地上戦で行きたかった」という監督の意図とは異なり、「選手の判断で」(田坂監督)犬飼を上げてパワープレーに出たということ。もはやチームとしてバラバラになっていた。
結局、これまでリーグ戦ではホーム負けなしだった仙台に1点を返せず敗戦。清水は9戦未勝利というチームワーストタイの記録で初の降格が決定した。(田中 芳樹)