突け入るスキはある。狙うは得意のウノゼロ
「ACLは獲りたい」。アジア初挑戦となる指揮官はもちろんだが、百戦錬磨の遠藤を含め、誰もがACLへの思いをこう口にする。08年以来、2度目の大会制覇を目指すG大阪にとって最大の障壁が万博に乗り込んで来る。
指揮官がベンチ入りできず、丹羽も出場停止という苦境で挑んだ敵地での第1戦は、劣勢を強いられながらも貴重なアウェイゴールを奪い、辛うじて第2戦に望みをつないだ。ただ、「最低限の結果であって苦しい状況に変わりはない」と長谷川監督も言うように、もはや引き分けは大阪の雄のゲームプランに残されていない。
スコラーリ監督率いるアジアの金満集団に勝ち切るだけでなく、できればアウェイゴールも与えないというミッションを果たし切ったとき、G大阪は決勝への切符を手にすることになる。
リーグ戦の大一番だった浦和戦(J1・2nd第14節・2○0)を終えたばかりのチームだが、好材料は出場停止のパトリックと倉田、そして温存された岩下が満を持して広州恒大戦に挑めることだ。延長とPK戦も可能性としてはあるが、G大阪に課せられるのは攻守両面で90分を完璧に過ごすこと。「相手の守備はもろいところもあるのが分かった。チャンスは作れると思う」と倉田も不可欠な得点への自信を見せるが、必要なのは90分をとおしてのリスク管理。焦って攻めれば、リカルド・グラルやエウケソンらのカウンターを誘発することになるはずだ。勝ち上がりの条件は長谷川ガンバお得意の“ウノゼロ(1-0)”だけに、まずは粘り強く広州恒大の圧力をしのぎたい。
「負けたら自分のせいというぐらいの気持ちで挑む」(宇佐美)。芝と湿度に苦しんだ第1戦は低調な出来に終わった和製エースが本来の力を出し切れば、十分に互角に渡り合える一戦だ。満員の万博記念競技場で再び“万博劇場”を見せ付けたい。(下薗 昌記)