逸機のツケが回り、今季の2度目の2連敗
徳島の試合への入り方は、ロングボール主体のシンプルな形だった。大宮は前々節・磐田戦(2△2)や前節・熊本戦(0●3)でロングボールへの対応に拙さを見せていたが、今回は反省を生かして冷静に対処。五分五分のボールを回収してリズムをつかみ、敵陣でのプレー時間を増やしていく。20分の先制点はセットプレーから生まれたモノだったが、スコア推移自体は妥当だったと言えるだろう。徳島にはチャンスらしいチャンスがほとんどなかった。
ただ、大宮が何度も勢いを持ってペナルティーエリアに進入しながらも追加点を取れずにいると、徐々に雲行きが怪しくなってくる。前半ロスタイムに入って与えた右CK。一度はクリアしたものの、ボールは再びCKを蹴ったアレックスの下へ。ピンポイントのクロスをキム・ジョンミンへ送ると、同点ヘッドをねじ込まれた。「最後のところの終わらせ方がマズかった」と塩田。最も失点してはいけない時間帯の失点が、大宮のリズムを完全に崩した。
徳島に傾いた流れは後半にも引き継がれ、大宮が立ち直るより先に、「常にセットプレーとかは狙っていたし、大宮はルーズになる印象もあった。そこをうまく突けた」と言う佐藤が、48分にCKを頭で押し込み逆転。リードを奪った徳島はチーム全体がコンパクトな守備を徹底し、ボールを持って崩そうと試みる大宮をひたすらはね返していく。大宮はシステム変更も含めて打開を図ったが奏功せず、スコアを動かせないままタイムアップの笛を聞いた。
チャンスで決め切れなければ、ツケが回ってくる。サッカーの鉄則をあらためて思い知った大宮は、今季2度目の2連敗を喫することとなった。(片村 光博)