富澤と岐阜のラモス監督は06年から2年間、東京Vで苦楽をともにした。「当時、ラモスさんが描くサッカーというのは、当たり前だけど、いろいろな意味で完璧なモノを目指していた」と富澤は当時のことを懐かしそうに振り返る。J1昇格を目指した2年間の濃密な日々。それだけに、千葉の中で敵将を最も理解している男であることは間違いない。
第21節の岐阜戦は自身が千葉に加入前、天皇杯2回戦(1○0)もベンチ外。そのため富澤は今節、初めてラモス監督との直接対決を迎える。富澤はこれまで実現しなかった恩師との再会を心待ちにしている。「90分間、責任を持って完璧にプレーすることを求めるのがラモスさん」(富澤)と警戒を強める一方で、「(ラモス監督と再会することが)良いモチベーションになる」とも話す。
東京V時代は、ラモス監督の言葉の真意を理解できない部分もあったという。しかし、11年まで東京V復権のために尽力し、12年からは横浜FMで自らの経験値を高めてきたことで、現在は当時の言葉の意味も分かるようになった。そして、それは普段のプレーに生かされている。この一戦に向けては「いつもどおりのプレーができればいい」と話した。普段どおりのプレーで、ラモス監督の教えを体現する。それが千葉の勝利につながるはずだ。(松尾 祐希)