何もできなかったホーム最終戦。清水は来季に何を残すのか
試合中、スタジアムが最も熱狂したのは、68分に加賀美がピッチに入った瞬間かもしれない。サポーターはJ1初出場となる21歳に期待するしかなかった。J2降格が決まり、その最初の試合となるホーム最終戦は、「今日は何もなかった。攻撃も守備も何もできなかった」と角田が悔やむように、見どころの少ない試合に終わった。ピーター・ウタカ、ミッチェル・デュークらを外し、代わりに石毛、北川などフレッシュな選手を先発にそろえた清水。しかし、その良さを引き出すどころか、さらに深みにハマってしまったように見えた。
試合は38分、柏の大津がカットインから右足を振り抜き、今季初ゴール。後半に入ると、62分にクリスティアーノのミドルシュートが石毛に当たってコースが変わるラッキーな形で2点目。さらに86分、清水が前掛かりになったところを突き、裏に抜け出した太田のループシュートで3点目。柏にとって危なげないという言葉がしっくりとくる、順当な勝利だった。「『清水のサッカーとは何か』ということは、たぶんここ数年模索していることだと思う」(田坂監督)。(田中 芳樹)