一度は追い付いた仙台だが、直後の失点が響く
仙台は前節(清水戦・1○0)からボランチのキム・ミンテを武井に変更。ACL準決勝第2戦・広州恒大戦(0△0)を挟んでの連戦となったG大阪は岩下が欠場し、西野が先発。それぞれセンターラインの守備的ポジションに変更があった中で、積み上げた組織力を発揮できるかが問われる一戦となった。
前半はG大阪が遠藤からのパスで仙台の背後を狙い、ペースを握る。仙台は奥埜がG大阪守備陣の間にポジションを取ってボールを収め、ポイントを作り攻撃をしかけた。
試合が動いたのは21分。右サイドのパス交換からパトリックがDFの隙間を縫い、先制点を決めた。G大阪はオフサイドにかかり、裏のスペースこそなかなか使えなかったが、上下動する仙台の守備ブロックの隙間に宇佐美やパトリックが走り込んで、その後も試合を支配。ただし仙台もこれで押し切られることなく34分にCKからハモン・ロペスの低空ヘディングシュートで同点ゴールをもぎ取った。
しかしそれからわずか2分後、勢いに乗り前がかりになった仙台の裏を倉田が突き、勝ち越し点を決めた。前半はG大阪ペースのまま終了した。
ホーム最終戦で負けられない仙台は、「慌てないでプレーしよう」と渡邉監督に送り出され、速攻を中心にチャンスを狙う。しかし中央のエリアでボールを刈り取られると、62分にカウンターから倉田のこの日2点目を許した。仙台は野沢や山本を続けて投入して攻撃色を強めたが、G大阪の整備されたブロックに中央ではね返される。逆に中央の守備を“ズラす”攻撃を効果的にしかけたG大阪が勝利を収め、年間順位を3位に上げて今後にはずみをつけた。(板垣 晴朗)