京都はJ記録を更新する9試合連続ドロー
8試合ドローが続く京都と2連敗中の大宮。京都は残留争い脱出へ、大宮は優勝してのJ1昇格へ。目標は対照的だが、何とか状況を打開したいチーム同士の対戦は、ピッチに吹く強い秋風に展開を左右される。
まず主導権を握ったのは風上に立った京都。8分、CKのこぼれ球から山瀬がダイレクトボレーでゴールに流し込む。実に11試合ぶりとなるホームチームの先制点に、スタジアムは歓喜に沸いた。その後も京都が押し込むものの、追加点は取れず。すると、風が大宮に味方をし始める。26分、京都ディフェンスライン裏への浮き球のパスが、風に戻されムルジャの足元へ。ムルジャは躊躇なく右足を振り抜き、スコアをタイに戻す。京都は風の影響を受ける縦パスに苦しみ、さらにピンチを重ねるが、大宮も2点目が奪えない。
後半に入ってサイドが変わると、再び京都が攻勢に出る。55分、中盤でのリスタートから宮吉が抜け出すと、伊藤が飛び込みゴール。しかし、大宮も食らい付く。65分、CKから家長が密集地帯をすり抜け、トゥーキックでネットを揺らす。終盤、駒井の突破を軸に京都が何度か好機を迎えるが、勝ち越しには至らず。2-2のスコアでタイムアップを迎えた。「良いゲームだった。これを残り4試合につなげたい」(石丸監督)。「この勝ち点1を価値のあるモノにしたい」(渋谷監督)。試合後の両指揮官は痛み分けの結果にある程度の評価を与えた。だが、京都は課題である得点力不足解消の方向は示せたものの、引き分けの連鎖は断ち切れずに9試合連続ドローというJ記録を更新。大宮も連敗は脱したが、2位・磐田、3位・福岡に勝ち点差を縮められる結果に。この試合が状況を好転させる潮目になったかどうかは、次節で証明する必要がある。(川瀬 太補)