この試合を落とせばJ2残留に黄信号がともる大分と、J1昇格への望みが薄くなる札幌。互いに出場停止や負傷で最終ラインのメンバーを入れ替えながら、それぞれの立場での決戦へと臨んだ。
先週、体調不良のメンバーが続出した大分は、先発では初となる2トップの組み合わせでスタートしたが、プレスが掛からず組織は機能不全に。札幌に主導権を明け渡し、水際で体を張ってしのぎ続けた。
後半は守備の規律を再確認した大分が連動性を回復して盛り返し、51分、競り勝ってルーズボールを収めたエヴァンドロが自ら持ち込み先制点を奪う。
ここ最近の大分は、リードするとシステムを変更しゴール前を固めて逃げ切りを図ってきたが、今節は重心を後ろにかけることなく、まずはエヴァンドロを伊佐に代えて前線の勢いを維持。68分に為田が追加点を挙げると、荒田を下げ西を右サイドに投入して伊佐と後藤の2トップで追い込みながら、次第に前がかりになる札幌の背後を狙って最後までアグレッシブな姿勢を貫いた。
札幌も次々に攻撃的なカードを切るが、攻め手が単調になりゴールはこじ開けられず。劣勢を押し返しての完封勝利で勢い付く大分と、明暗を分けた。(ひぐらし ひなつ)