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J2リーグ 第38節
10/25(日) 16:00 @ えがおS

熊本
0
0 前半 1
0 後半 1
試合終了
2
磐田

Column 試合後コラム

[熊本]点差以上にあった、磐田との差

2015/10/28 19:10

 7対9とシュート数に大きな差はない。ボールを握る時間も決して短くはなかった。しかし、スタッツ以上、点差以上の差を痛感させられた試合でもあった。熊本の小野監督は試合後会見の冒頭、次のように話した。「われわれも前半戦の対戦(第21節・1△1)より成長したという自信のもとで戦ったが、相手もよりパワーアップしていた」。

 個の力を封じるべく、数的優位の状況を作ってコレクティブに戦うことで流れを引き寄せる――。これがこの試合における熊本のテーマの一つだった。しかし、そうした対応をもってしても、個の力に屈した。それは失点場面に限らない。早い時間帯にリードを奪ったことによって、「メンタルに余裕が生まれた」(名波監督)磐田は、熊本のアプローチに対しても狭い局面で技術の高さを発揮し、空いたスペースにボールを動かしていく。それは熊本の選手たちに「(ボールを奪いに)行きづらくなった」(上村)という心理的な作用をもたらし、それがさらにアドバンテージを生む。加えて、ジェイをターゲットにした長いボールをあえて早めに入れることで中盤のプレッシャーを回避。熊本は本来の持ち味であるボールへのタイトなチャレンジ、それによる速い切り替えからの攻撃を十分に表現できなかった。立ち上がりの失点がなければ、あるいは前半に迎えた決定機のいずれかで同点に追い付いていれば、また違った展開になっていた可能性はある。それでも、後半の45分間に限れば、公式記録に記されたシュートは後半ロスタイムに黒木が放った右足ミドルの1本だけである。

「上に行くには、今日のような相手に勝ち切る、最低でも勝ち点1を取らないといけない。勉強させてもらったと思って、残りの4試合に生かしたい」。園田がそう振り返ったとおり、技術の精度や試合運びのしたたかさ、勝負強さといった点において、昇格争いをするチームとの違いを選手たちもあらためて感じた一戦だっただろう。

 6位との勝点差は『7』に開いた。次節で対するC大阪も磐田同様に個の能力は高いが、同じ徹は踏めない。熊本の挑戦はまだまだ続く。(井芹 貴志)

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