似通うスタイルを持つ横浜FCと結果を分けた差
前線にターゲットマンを置き、そこへのロングボールを起点として攻める。両者は似通ったスタイルを持つ。プレー精度に大きな差があったわけではない。しかし、結果としては4-0と大きな差がついた。その差を生んだのは信頼と徹底の差だろう。
中田監督は福岡について「迷いなく攻めていく」と評した。以前、金森が「ほとんど勝ってくれるので信頼して走れる」と話したとおり、福岡は空中戦勝率が14試合出場で52.9%を誇るウェリントンにボールが入れば一気に前にかかる。一方の横浜FCの大久保の空中戦勝率も38試合出場で51.3%と高いが(※)、「ウチはエリアに入って行く回数が少なかった」と寺田は話す。「それは今日の試合に限ったことじゃなくチームとしての今季の課題」と続けた。同様な手法でも、それで勝ってきたチームと不安定な成績を続けてきたチームの差は、戦術の徹底、チームメートへの信頼という差になって表れた。前線のターゲットマンにロングボールが入る際の周囲のサポートの数を見るだけでも、それは歴然だった。
福岡はやり方が徹底しているぶん、金森、城後と立て続けに主力にアクシデントが発生しても、交代選手が活躍できる。ウェリントンというチーム戦術における絶対的な軸に問題が起きない限り、いまの福岡の勢いが鈍ることはないだろう。敵として相対した寺田が発した「福岡、良いですよね。今日はお客さんも多くて良い雰囲気だし、盛り上がっている感じもした。勢いもあるし、敵としたらやりづらかった」という言葉は、最高の褒め言葉だろう。
今季最多の観衆が集まったレベスタでの大勝劇。J1昇格に向けて地元の熱も味方につける最高の勝利となった。(StatsStadium)