京都が連続引き分けの記録を『9』で止めた。8月15日の第29節・大分戦以来となる勝利のポイントは、貴重な先制点をマークした有田の「個人よりもチームとしての連動したプレーができたこと」との言葉どおり。“個人能力が高い”、“ドリブラーが多い”という北九州側にあったイメージの逆を突くような組織的連係プレーの連続は、古巣との対戦で燃えていた北九州の内藤が「それぞれのポジショニングの質の高さ、プレースピード、技術の高さに後手に回って対応できなかった」と脱帽したハイレベルかつハイパワーのモノだった。奪った2得点はともにセットプレーからだったが、それは紛れもなく組織として発揮した強大なパワーが生んだ好機だった。
そして、京都の効果的で組織的なプレーを生んだのは「試合前に選手があれほど声を出したのは初めて」と石丸監督が明かした選手たちの危機感だと言える。完全に押し込んだ前半に3点目を奪えなかったことで後半は苦しみ、それを反省した石丸監督だが、それでも「連続ドローのプレッシャーから逃れられたことが大きい」というのが本音。そして指揮官は「次からは本来のサンガのサッカーをできるようにしたい」と、早期の残留確定を誓ったのだった。(島田 徹)