ホームの利を生かして優位に試合を運びたい徳島だが、立ち上がりから栃木にペースを握られる。最終ラインからボールをつなごうとするが、阪野や廣瀬浩の前線からのプレスを受けて思うような試合運びができない。試行錯誤しながら濱田にボールを預けるが、中盤もタイトに締められて前を向いてプレーさせてもらえず。さらに、序盤から細かなミス絡みで自分たちからリズムを崩し、24分には先制点を許してしまう。エステバンのバックパスが甘くなったところを廣瀬浩が見逃さずに松村へとつなぎ、最後は本間が落ち着いてゴール左スミへと決めた。徳島のミス絡みの失点ではあったが、栃木の懸命な守備が生んだ得点だったとも言える。
何とか追い付きたい徳島だが、2トップの動きとパスの出し手のタイミングが合わない。後半に入ってからも大きく状況は変えられず、苦戦を強いられてしまう。しかし82分、衛藤が投入されると流れが一変。「間で受けることを意識した」(衛藤)と語る衛藤を起点に前向きにパスが動き出すと、チャンスが増え始め、後半ロスタイムに同点弾が決まった。CKのこぼれ球から広瀬陸がクロスを入れ直し、混戦からボールがこぼれたところを見逃さずに、衛藤が右足を振り抜き全力で蹴り込んだ。
勝ち点1を分け合った両者。ともに目標達成に向けては厳しいドローとなった。(柏原 敏)