■ジュビロ磐田
狙うは今季初の4連勝。総力戦でつかみ取る
前節、アウェイで退場者を出しながら東京Vに3-0と大勝した磐田。J1昇格へ向け、非常に大きな1勝となったが、「(東京V戦の)帰りのバスに乗ったときには次節に気持ちが切り替わっていた」と名波監督。選手たちには、オフ明けの4日に「まだ何も得ていない。油断はみじんも見せてはいけない」と伝え、今節へ向けた調整をスタートさせた。
今節の相手はリーグ最少失点の長崎。指揮官は「アグレッシブにボールを奪いに来る」と相手の守備を警戒する。その難敵を、リーグ屈指の攻撃力で粉砕したいところ。前節2得点のアダイウトンは「ハードワークし、ゴールという形でチームに貢献したい」と闘志を燃やす。ただし、前節左足の負傷で途中交代となったジェイは、5日の時点では別メニュー。重症ではないが、今節の復帰は微妙なところだ。
また、守備陣では、前節一発退場の森下が出場停止。ただし、その試合で途中出場し、完封勝利に貢献した藤田がおり、大きな問題はない。前節を左足の負傷で欠場した櫻内も5日に全体練習に合流し、準備はできている。名波監督は「総力戦になる」と今節を見据える。チーム一丸となって迎えるホームゲーム。勝てば、今季初の4連勝となる。(南間 健治)
■V・ファーレン長崎
磐田の中盤を抑え、スキを突いていけるか
リーグ最少失点の長崎と最多得点タイの磐田。文字どおりJ2最強の盾と矛の激突だ。前節・大宮戦(1●2)で退場したチョ・ミヌが出場停止の長崎だが、選手が入れ替わっても崩れない安定した守備は、今節も変わらぬ堅さを発揮するはずだ。だが、その守備力をもってしても、直近10試合23得点という、磐田の攻撃を完封するのは至難の業。特に一人で局面を打開できる得点ランキング1位のジェイ(20得点)、2位タイのアダイウトン(16得点)に、簡単にボールを渡すことがあってはならない。そのために、長崎にとって必要なのは、磐田の攻撃陣を前線で孤立させることだ。井上、黒木、梶川、北川らが、磐田の攻撃を組み立てる小林、川辺、上田に激しい守備を展開し、前線へのパスを出させないようにしたい。その上で、素早いサイド攻撃や、前線に攻め残ることの多いアダイウトンの裏にあるスペースを使って攻めることができれば、勝利に大きく近付くはずだ。逆に、磐田の中盤を抑え切れなければ、破壊的な攻撃力の前に押し切られ、厳しい試合となるだろう。そういう意味で、最強の矛と盾は、破られれば、そのまま弱点になるという矛盾を抱えている。この矛盾を徹底して突くことが、勝利のカギとなるはずだ。(藤原 裕久)