■カマタマーレ讃岐
首位相手にも臆さず。堅守を武器にぶつかるのみ
讃岐は前節、岡山を2-1で下し、21位・大分との勝ち点差を『6』に広げた。今節は他チームの結果次第だが、引き分け以上で自動残留を手にできる可能性がある。13年、JFL・2位でJ2参入決定。初のJ2に臨んだ昨季は21位に終わり、長野とのJ2・J3入れ替え戦を制して辛くも残留した。そして今季、2節を残した時点で自動残留に手が届くところまで来た。
この成長を支えているのは絶対的な堅守にある。1試合平均の失点数は『0.82』と長崎に次いでリーグ2位の少なさ。ゆえに、今節・大宮戦も、失点ゼロに抑えることが最優先ポイント。ただし、不安要素もある。今季フィールドプレーヤーで最多出場を果たし、攻守のバランスを取ってきた岡村が出場停止。得点力でもリーグ首位を誇る大宮を迎え撃つ上での影響は少なくない。そこで注目したいのは山本だ。タイトな守備で何度もピンチを救い、前々節・C大阪戦(0△0)でも、あわや失点の場面でボールをかき出して危機を防いだ。相手のキーマン・家長に仕事をさせないことは言うまでもないが、長岡京SSの先輩でもある山本が、キッチリ仕事をしてくれるはず。
讃岐が最終的に目指すのは、開幕前からの目標である「勝ち点50での自動残留」(北野監督)。守備は大切だが、守備だけで終わるほど消極的ではない。堅く守り、どこかでスキを見付け、積極的に鋭いカウンターをしかける。それは、首位相手だろうと関係ない。「夏休みの宿題はギリギリで間に合わせる」(北野監督)。昨季はユニークな表現で残留を言葉にし、最終的にはしっかり帳尻を合わせた指揮官。その言葉を借りるなら、今季は“優等生”として、夏休みが終わる前に、しっかり宿題を終わらせるはずだ。(柏原 敏)
■大宮アルディージャ
ゆえに、勝つ。今節にも昇格、優勝の可能性
前節・長崎戦(2○1)で手にした5試合ぶりの勝利により、他チームの結果次第では今節にも昇格・優勝の決まる状態にまでこぎ着けた。勝ち点差は2位・磐田と『4』、3位・福岡とは『6』になっており、いずれかとの勝ち点差が『7』以上になれば昇格、両者との差が『7』以上になれば優勝が決定する。
もっとも、今季のチーム目標である、“優勝”の可能性を生み出すには、まずは大宮が勝ち点3を積み上げることが大前提。未勝利のトンネルは抜け出したとはいえ、リーグ終盤戦はどこが相手でも簡単な試合など一つもない。自分たちの現在地を冷静に把握し、目の前の相手に勝つために、全力を尽くす姿勢は今までとまったく同じだ。
長崎戦は守備のアグレッシブさとコンパクトさ、そして先制するだけでなく2点目のチャンスで決め切ったという点で、最悪の流れを脱したことを印象付けた。ただ、課題は少なくない。打開のキーマン・泉澤は「失点してしまっているところを修正しないといけないし、先制点を取ったあと、前半のうちにもう1、2点取れていればもうちょっと余裕のある展開になっていた」と振り返り、「中盤の選手が得点を取れるようになってくればいい」と自省も込めて語った。現在は両サイドハーフが得点を取れておらず、それだけが原因ではないにせよ、良い流れの時間帯に試合を決定付けることができていない。アタッカー陣全体の奮起が残り3試合では求められる。
追われる立場のプレッシャーとの付き合い方は簡単ではないが、貴重な経験にもなる。乗り越えて優勝をつかむため、まずは自分たちが一歩ずつ進んでいくことに集中する。(片村 光博)