堅く守る。どうすればFC東京はその理想の姿を取り戻せるのか。キーマンとなる二人に聞いた。「柏は前のコンビネーションが良い。前線に良い形でボールに触れさせないことを意識したい」と対戦イメージを話したのは森重。このところはディフェンスラインが相手攻撃陣にさらされる場面が続くが、「速攻からゴールを奪うことが勝つために必要。それを考えると、中盤の網にかけてボールを奪うことが第一の理想」と再度MFとの連係の必要性を感じている。
ただ、DFとしての自負も同時に捨てていない。「時間帯によっては、自分たちディフェンスラインが踏ん張り切らないと。そこの戦い方は使い分けていきたい」。主将がイメージする戦術を守備陣全体で共有できれば、しぶとく、粘り強い守備が戻ってくる。
個々がタフに守ることの大切さに触れたのは、アンカーに入る高橋だ。前節・浦和戦(3○4)の自分たちは「足が全然動いていなかった」と省みる。「引いて守ることは悪くない。それがチームの戦い方でもある。ただ、低くポジションを取って立っているだけで、球際にプレッシャーに行けていない。ウチはプレッシングサッカーではないけど、前方向への守備ではなくても横や後ろ向きのところでは相手に激しく寄せないと」。
ピッチに立つ選手全員で意識をあらためる。チームのネジを強く巻き直すために、高橋は“声”の重要性にも触れた。「普段できていたプレーだからということで、マンネリ化しないように。アプローチの距離をいつもより縮める。ダッシュの回数を増やす。そういうことを選手同士でもう一度言い合う、求め合う。甘えをなくして、良かったときの出来以上のプレーをしないといけない」。
タイトルへの道は細く険しくなっている。試されるのは、茨の道を登るための耐久力。激しく守り耐えて勝つ。それはマッシモトーキョーのアイデンティティーである。(西川 結城)