J1昇格プレーオフ進出の可能性を残り2試合につなげたい熊本と、残留を決めたい水戸。どちらにとっても“勝ち点3”が必要だった試合は、互いに“もう1点”が取れないまま、引き分けに終わった。
熊本は前節(C大阪戦・1△1)に続き、2年目の上村をアンカーに置く中盤がダイヤモンドの[4-4-2]でスタート。しかし「切り替わった瞬間はトリプルボランチのワイドのプレスが掛かりにくくなる」と西ケ谷監督が振り返ったように、熊本は持ち味であるプレスを発揮できず、序盤から水戸がペースを握る。後半に入り、交代出場の嶋田がリスタートからのこぼれを決め熊本が先制するも、わずか4分後、水戸の中盤を抑え切れずに持ち込まれ、交代出場の船谷に同点弾を献上。その後は双方相手ゴールに迫るが精度を欠き、どちらも勝ち切るには至らなかった。
まだ確定はしていないが、21位・大分が敗れ水戸にとっては残留に向けた貴重な勝ち点1。天皇杯を挟み、次節のホーム札幌戦で確実に残留を決めたい。
一方の熊本は前節に続き追い付かれてのドローで、6位との勝ち点差は『5』に縮めたが12位に後退。J1昇格プレーオフ進出への希望は数字上まだあり、アンデルソンの復帰や嶋田の復調など明るい兆しもある。ただ結果次第では、次節でJ1昇格プレーオフの可能性が消滅する厳しい状況。流れを引き寄せての先制だったぶん、リード後のマネジメントが悔やまれる。(井芹 貴志)