ナビスコカップ決勝を「最低ベース」とした鹿島が好調・横浜FMを寄せ付けず
ナビスコカップ決勝(G大阪戦・3○0)で見せた戦いは最高の内容だったが、石井監督はそれを「最低ベース」に設定した。最高の試合を最低限にするには、同等の内容を続けられるかどうかだった。そんな中、鹿島はスキのない、見事な試合運びを見せた。
ゲームの始まりは、横浜FMの深いライン設定でスタートした。前節の川崎F戦(1○0)で得た手ごたえがあったのか、鹿島の攻めを待ち受ける。しかし、中盤での競り合いやボールへの集散では鹿島の鋭さが上。10分、その中盤でボールを奪い取った遠藤が一気にドリブルで抜け出しカウンターの場面を作ると、左サイドでフリーになったカイオへ。自由な時間はわずかだったが、カイオが落ち着いて逆サイドにシュートを流し込むと、早い時間帯で先制点がもたらされた。
反撃を試みる横浜FMはなかなか攻撃の糸口をつかめない。鹿島の守備はG大阪との決勝戦ほどの迫力はなく、前から奪いに行く場面こそ少なかったが、中村俊輔を自由にさせない。ボールを持てば常に誰かが食らい付く。司令塔をつぶされた横浜FMの攻撃は単発になった。齋藤の突破からゴール前でファウルを得た場面もあったが、鹿島守備陣の集中力は高く、中村のFKは壁を直撃。安易に縦パスをつければ奪われる怖さがあるため、ビハインドを背負っているのに攻められない状況が続いた。
すると、鹿島に追加点。中澤の中途半端なクリアをつないで、再びカウンターをしかける。最後はカイオが、GK飯倉の逆を突く技ありのシュートをゴール右スミへ決め、決定的な2点目を奪った。
終盤、横浜FMはようやく反撃に出るも、鹿島の守備は強固。天野純のシュートもGK曽ケ端がはじき出し、盤石の試合運びで完勝を収めた。(田中 滋)