笑顔なき残留決定だった。
舞行龍、小林が出場停止に加えて主力にけが人が続出した新潟は、前節から先発7人を入れ替えるスクランブル。勝ち点1以上で自力残留が決まる状況下、田中、平松の急造2トップで湘南を迎え撃った。
ゲームは序盤から、激しいプレスの応酬。次第に新潟が劣勢に追い込まれる展開の中、30分、湘南のラッシュから立て続けにシュートを許すと最後は高山に蹴り込まれて先制を許す。「シュートブロックしたあとにラインを上げられなかった」(イム・ユファン)。自力残留のためにゴールが必要となった新潟は、攻守のギアを一段上げていくが連係がかみ合わない。
1点ビハインドで迎えた後半も湘南の縦に鋭い攻撃に自由を奪われる時間が続く。そして69分、左から内へと切り込んだ菊池に強烈なミドルシュートを突き刺されて2失点目。新潟は3バックに変更して反撃を試みるも、フィニッシュまでの形が作れないままタイムアップ。血気盛んな湘南相手に完敗を喫した。
不幸中の幸いだったのは、神戸相手に1点をリードしていた年間順位16位の松本が終盤に逆転負けを喫したこと。「試合後に結果を見てホッとした」(大井)。この結果、新潟がかろうじてJ1残留を決めた。(藺藤 心)