広島の2ndステージ優勝はほぼ決定
ドウグラスが左足を振り抜いた。55分に直接FKがゴールネットを揺らした瞬間、広島は勝利に大きく近付いた。
2ndステージの優勝が目前の広島の強さは、15試合中9試合に先制し、その先制した試合を100%勝ってきたことにある。「広島は先制すると強固な守備を作るので、難しい試合になるのは重々承知していた」(長谷川監督)。G大阪は分かっていながらも最悪の展開に足を踏み入れてしまった。先制した広島はきっちりとリードを守りながら試合を進め、途中出場したスピードスターの浅野が脅威を与えていく。89分には清水が追加点を挙げ、広島は勝利を手中に収めた。
前節・甲府戦(2○0)に続いて先制点を奪う働きを見せたドウグラスは、まさに決定的な存在だ。そして、宇佐美の前に立ちはだかったGK林の活躍も決定的だった。森保監督は「球際のせめぎ合い、攻守の切り替え、ゴール前の攻防は互角の戦いだった」と話し、勝因に「われわれのほうが決定的なチャンスを決めたというところ。そして、われわれが失点ゼロで抑えたというところ」を挙げた。アタッカーとGKが違いを生み出していく広島の戦いぶりは、強者のそれだった。
とはいえ、広島が見せた先制点を手繰り寄せるゲーム運びの巧さやリードを奪ったあとのゲームをコントロールする力は卓越していた。昨季の三冠王者のホーム・万博。難易度の高い舞台でも、広島の選手たちは悠然と立ち振る舞い、波乱含みの出来事が起こっても動じることなくゲームを進めた。この経験値の高さこそが広島の最大の強みなのだろう。
2ndステージの優勝はほぼ手中に収め、年間1位も自力で決められる。いよいよ最終節、広島は歓喜のときを迎える。(寺田 弘幸)