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盤石の青赤。ホットライン、堅守、若手の勢い/天皇杯4回戦 FC東京×水戸ホーリーホック

2015/11/13 16:07



水戸を寄せ付けず。完勝も意識はさらに高く


 明治安田J2残留争い真っ只中の水戸は、週末のリーグ戦を見越して主力選手の温存を選択した。ただ、それで勝負をあきらめたわけではないことは、FC東京に対して奇策を講じてきたことからも分かった。
「相手が予想していた布陣とは違った」(太田)。水戸はFC東京が苦手とする浦和の戦い方を参考にし、3バックを採用した。選手がかみ合わない布陣にして、あえてギャップを作って相手の守備のリズムを崩そうとする狙いだった。しかし、そのズレを先に生かしたのは、FC東京のほうだった。
 中央では人のズレが生じていたが、水戸はサイドでのチャレンジとカバーで後手に回る。そのスキを、青赤の左翼が見逃すはずがない。1分、9分と太田が左サイドからのクロスで好機を連発して作ると、14分、3度目のクロスがゴール前ニアサイドに入った前田の頭にドンピシャのタイミングで合い、先制点が決まった。前田の巧みな動きも見事だったが、J屈指のクロッサーに水戸のサイドでの対応はあまりにも緩慢だった。二人の高い能力を考えても、必然の先制点だった。
 その後、水戸は普段の[4-4-2]に布陣を戻すと、今度はFC東京が[4-4-2]から[4-3-1-2]へと移行。プレッシングサッカーではないチームだけに、相手にかみ合わせるのではなく、ボランチを3枚にして自陣で相手の攻撃にしっかりフタをする選択をした。
 後半には橋本の追加点も決まり、危なげなく2-0で勝利。ところがFC東京の選手たちは試合後、「この相手ならもっと自分たちが試合を支配しないといけなかった」(太田)と、各々が反省の弁を述べた。盤石の展開も、意識はさらに高く。その両方を頭に入れていれば、今後もスキが生まれることはない。(西川 結城)

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