■アビスパ福岡
衰えぬ勢い。自動昇格の可能性をつなぐべく勝つ
前節・群馬戦も4得点&完封で6連勝。鈴木が負傷後、懸念されていたセットプレーから3得点を挙げる
など、マイナスと思われる要素すらはね返して勝利を積み重ねている。破竹の快進撃は止まりそうにない。
今節は福岡にとってホーム最終節となる。チームの好成績に加え、クラブの集客努力もあり、2万人近い来場者が予想されるなど、大きなホームアドバンテージが得られそうだ。また、井原監督が「今回は先にやれるので、そちらのほうがラクはラク」と話すとおり、大宮、磐田に先んじて試合ができるため、前節のように他会場の結果を受けてから、といったプレッシャーもないだろう。しかし、今節の結果次第で自動昇格の可能性がなくなるのは福岡だけ。「愛媛に勝たないと自動昇格のラインも消えると思っている」(井原監督)と、勝つしかない状況は変わっていない。
愛媛も今節、勝てば無条件でJ1昇格プレーオフ進出が決定するため、簡単な相手ではない。愛媛について「勢いあるチームだと思うし、ウチと似ている感じはしている。みんながしっかり最後までボールにも行くし、全員守備全員攻撃というやり方が浸透してきている」と井原監督は語る。難敵を攻略し、自動昇格の可能性をつなぎたい。(杉山 文宣)
■愛媛FC
ライバル勢を引き離すも、一切楽観視はせず
J1昇格プレーオフ圏を争う6位集団のライバル勢に勝ち点5差を付け、愛媛は王手をかけた。しかし、それでもチームは「危機感がある」(西岡)と一切楽観視していない。今節はいまこのJ2で最も勢いのある福岡とのアウェイ戦。そして、最終節は決して相性の良くない徳島との四国ダービーとタフな試合が続く。数字上は優位な立場であっても、今節で敗れれば予断を許さない状況であることに変わりはない。
福岡ほどではないかもしれないが、愛媛もいまは好調を維持している。今季3度目の3連勝で充実した戦いができていることは間違いなく、木山監督が立てたプランに対する選手たちの忠実な実行力はここ3戦で際立っている。守備で3戦連続無失点であることも、爆発し続ける福岡の攻撃陣に対して自信を持って立ち向かうポジティブな要素になるだろう。
しかし、マイナス面も少なからずある。古巣・福岡戦を何より楽しみにしていた主将・西田が負傷のため戦線離脱。加えて、チームトップスコアラーの河原のコンディションも万全ではない。攻撃の2本柱を欠くことになれば苦戦は免れない。勝利をもぎ取るためには、“エース”に取って代わるニューヒーローの誕生が必要不可欠になるはずだ。(松本 隆志)