今年最後の代表戦で何を見せるか
シンガポール戦で快勝。金崎夢生や柏木陽介、清武弘嗣といった選手がそれぞれの持ち味を出したことで、チーム全体に競争意識が高まっている。14日の朝(欧州時間13日)にはヴァイッド・ハリルホジッチ監督の第二の故郷とも言えるフランスで痛ましいテロがあり、霜田正浩技術委員長も「ニュースを聞いたときは監督もコーチングスタッフもびっくりで、ニュースを読めば読むほど心を痛めている」と語る。幸いパリに住む指揮官の家族は無事だったが、「(監督は)基本的にはあまりしゃべりたくないと(言っている)。試合に集中している」(霜田委員長)。
会場となるナショナル・スタジアムは人工芝で、しかも使用されるボールがベトナム製の『ドング』というメーカーのモノ。3日間の練習場所にもなるスタジアムのピッチに関しては「僕はプロになるまでほとんどが人工芝だった」と意に介さない本田圭佑もボールのはね方の違いは気にしていた。
戦い方の基本コンセプトはシンガポール戦と大きく違わないはずだが、カンボジアは5バック気味の布陣を採用することが濃厚なため、練習でもその形を想定して、崩し方とカウンターの対応を練習した。メンバーは連戦の疲労や暑さ、個々のコンディションを考慮し、シンガポール戦から数人は入れ替わる可能性が高い。金崎が試合中に太ももを打撲、武藤嘉紀と清武はもともと足首に不安があり、人工芝で無理な起用は避けるはず。代わりにシンガポール戦で途中出場だった香川真司、最後までベンチで見守った岡崎慎司という本来の主力組はもちろん、遠藤航や丸山祐市など控えの選手も出場チャンスを得るべくモチベーションを高めている様子だ。
もちろんアウェイで油断は禁物だが、勝利は最低限のノルマだ。シンガポール戦以上にチャンスをしっかりと得点に結び付け、守備もしっかり無失点で乗り切り、良い形で今年最後の試合を締めくくりたい。(河治 良幸)