ホーム最終戦を迎えた群馬は、今季限りでの契約満了が決まっているベテラン・北と有薗を先発で起用。長年にわたりクラブに貢献したことへの敬意を示した。そんな状況の中、前半の群馬は躍動した。守備陣が積極的にラインを上げて北九州に圧力を加えると、速攻からチャンスを作り出していく。最初のゴールは群馬。37分、小柳の右のクロスをファーサイドから江坂がヘッドで合わせて先制する。
しかし、そこからが甘かった。直後の40分、ペナルティーエリア左からのFKを原に直接決められて1-1。後半、ギアを上げた北九州に対し、群馬は次第にリズムを失っていく。主導権を奪われ後ろ向きの守備が多くなり、ラインが後退。65分、風間がバイタルエリアへ入れた縦パスへの対応が遅れると、そのこぼれ球を小松に拾われて左足でゴールネットを揺らされる。逆転された群馬は反撃に転じるも、前線にロングボールを放り込むのが精一杯。攻撃の形を作れず、ホーム最終戦で哀れな姿をさらした。
北九州は、原、小松の存在感と決定力が光っていた。この試合でもそれぞれがゴールを記録、二人の総ゴール数は31点。対する群馬はエース江坂が13点を挙げたものの、その他のFWは泣かず飛ばす。「タンケが開幕直後に負傷したこともあり、個で勝負できるFWがいなかった」(服部監督)。ストライカー不足に陥った群馬の1年を象徴するようなゲームだった。(藺藤 心)