■川崎フロンターレ
今季も無冠確定。焦点は大久保の得点王争い
15日の天皇杯4回戦・G大阪戦は0-2の敗戦。これで今年も、タイトルの可能性がないままリーグ戦最終節を迎えることとなった。「悔しい」。中村はこれに関して多くは語らず、この一言で完結させた。この無冠の確定がホーム最終戦へのモチベーションを少なからず落としたことは事実だと思うが、大エースである大久保の3年連続得点王が目前に迫っているということが、このチーム状況において、唯一の光明となっている。この試合の焦点は、間違いなくこの部分になってくるだろう。「Jリーグであろうがなんだろうが3年連続で得点王になるというのはそんなに簡単ではない。どんなカテゴリーだろうが、世界を見てもそんなにない。最終節もしっかりサポートしたい」。中村はチーム一丸となって大久保を支えていくことを誓った一方、大久保本人は特段意識した様子を見せずに「点を決めて、勝てれば良い」と多くは語らなかった。
得点ランキング2位につけるG大阪の宇佐美とは3点差があり、3年連続の個人タイトル獲得はほぼ手中に収めている。ただ、並ばれる可能性はなきにしもあらず。今季最後の等々力で、自らの力で偉業を達成してもらいたい。(竹中 玲央奈)
■ベガルタ仙台
ボールを効果的に“握る”ことはできるか
天皇杯4回戦・松本戦(2○1)での仙台は、守備ブロックやカバーリングの整備だけでなく、集団でのボール保持におけるポジショニングも整備した。
課題である守備を安定させるには「自分たちが効果的にボールを“握る”ことで、相手に攻撃の時間を与えない」(渡邉監督)ことも必要であり、集団でのボール保持の訓練は攻守両方のためにも続けなければならない。
ボールを効果的に“握る”ことの必要性は、今季の川崎F戦2試合で思い知らされてきた。1st第6節(2●3)では落ち着きを失って打ち合いに持ち込まれたことが命取りになり、ナビスコカップ第7節(1△1)ではそのときより守備的に挑んだものの、猛攻に押し切られてミスから追い付かれた。
もちろん、J屈指のボール保持能力を誇る川崎F相手にボールを“握る”ことはとても困難だ。だが、守ってばかりでは勝ち点3は得られない。「耐える時間帯でも“取りに行く”チャレンジを忘れてはいけない」とリャン・ヨンギが言うように、何度ボールを取られても、どれほど相手にボールを長く持たれても、“取りに行く”、“奪い返す”守備でボールを何度でも握り、勝利を収めて少しでも順位を上げたい。(板垣 晴朗)