■横浜Fマリノス
「まだバカンスにはなっていない」
前節・鹿島戦で0-2と敗れ、横浜FMは7月29日以来となる黒星を喫した。加えて14日に行われた天皇杯4回戦・神戸戦でも0-1と敗戦。二つの黒星によって今季の無冠が確定し、チームとしてモチベ―ションを高めることが難しい状況になってしまった。
そんな状況でもエリク・モンバエルツ監督のテンションは相変わらず高い。2ndステージ3位をキープしているチームに自信を持っている。だから「最終節だからといって何かを変えることはない」と言い切る。負傷離脱している喜田を除き、今季のベストメンバーといえる布陣で最終節の松本戦に臨む。
フロントは来季に向けた準備を進めているが、選手たちにとっては不透明な部分も多い。ならばモチベーションの所在が選手個々になっても間違いではない。2年連続フルタイム出場に王手をかけている中澤は「今年は警告ゼロでフェアプレー賞を狙う」と燃えている。今オフに海外移籍の可能性がある齋藤は「シーズン7点は自己最多だけど、もっと点を取るチャンスはあった」と数字を伸ばす意欲がある。
チームが笑って終わるために、個々の奮闘は欠かせない。「まだバカンスにはなっていない」という指揮官の言葉を選手がピッチで体現するのみだ。(藤井 雅彦)
■松本山雅FC
「負けっぱなしでは終われない」
「Aが戻ったらBがけがをして、Bが戻ったら今度はCが…という状態」と、ここ最近の反町監督は頭を悩ませている。前節・神戸戦を1-2で落とし、天皇杯4回戦も仙台に敗退(1●2)。今節が今季ラストゲームとなる。年間順位16位以下が確定したものの、フラストレーションを溜めたままで来季を迎えるわけにはいかない。敵地で勝ち点3を奪取し、少しでも良い終わり方としたいところだが、チームの置かれている現状は厳しい。オビナ、キム・ボギョンに加え、岩上と大久保も故障により戦線離脱。そのほかにもコンディション不良者が確認されており、今節のメンバー18人がどのような顔ぶれになるかは、試合直前まで見極める形になりそうだ。
手負いの状態で、相手は強豪の横浜FM。しかも敵地での開催で苦戦は必至だが、「負けっぱなしでは終われないというプライドを懸けたい」と前田は語る。1st第13節の前回対戦時(0●3)では点差以上の内容で「コテンパンにやられた」(前田)。その敗戦で打ちのめされたわけではないが、それから公式戦8連敗の悪夢。敗者のままでJ1を去ることは許されない。イヤな記憶を払しょくするためにも、“マツモト”の誇りと意地を見たい。(多岐 太宿)