■FC岐阜
男のプライドを見せるところ
ホーム最終戦に向けたラモス監督の言葉には、怒気に似たある種の覚悟が含まれていた。「ここは男のプライドを見せるところだよ」。前節、他会場の結果によりJ2残留を確定させた岐阜だが、苦しんだ今季のチームには、自力残留を決められなかった悔しさも重なる。3位・福岡に一泡吹かせるためにも「来年につなげる試合じゃない。今年の反省。今年最後のゲームで私たちに何ができるか」と指揮官は語った。負傷離脱していたGK川口の復帰も濃厚となっており、大幅なメンバー変更があるかもしれない。(村本 裕太)
■アビスパ福岡
今季、2度目の11戦負けなし、7連勝でついに2位・磐田に勝ち点で並んだ。両者の差は得失点差の『5』だけだが、残り1試合では大きな差だ。福岡が勝ったとしても、磐田が勝てばこの5差をひっくり返さなければならない。決して不可能な数字ではないが、必要なのはまずは勝利だ。「J1昇格プレーオフに回ったとしても、(今節に)勝ってから入るのは大事」と亀川が話すように、これまでどおり目の前の一戦に勝利する姿勢は変わりない。
福岡にとってアウェイ岐阜戦は吉兆でもある。過去、7戦で6勝1分と無敗。さらに前回、J1昇格を果たした10年、岐阜戦を勝利(第36節・2◯0)で飾り、その後、昇格を争っていた千葉が敗れ、福岡に戻る機内で昇格が決定した。今回は同時刻キックオフのため、試合が終わった段階ですべてが決まる。「あのときのようにみんなで喜べれば」と、当時を知る末吉は再現を目指す。勝っても磐田の結果次第という部分は大きいが、城後は「何かが起きると信じて戦いたい」と話す。開幕3連敗、最下位から始まった福岡の快進撃。8連勝という締めくくりを自分たちの力で手繰り寄せ、サッカーの神様が自動昇格というハッピーエンドを加えてくれるのを願うばかりだ。(杉山 文宣)