■大分トリニータ
悪い流れを断ち切るため。指揮官の手腕が問われる
前節・大宮戦(2●3)の結果により、今季の21位以下が決定した。現在22位の栃木との勝ち点差は『3』だが、得失点差で大きくリードしているため、J2・J3入れ替え戦に回る可能性が濃厚だ。
第39節・金沢戦(0●1)、第40節・横浜FC戦(0●1)と立て続けに、内容で勝りながらセットプレーからの一発で不調の相手に屈する試合が続いた。前節は首位を相手にアウェイで2点リードしながら、メンタルの問題で自滅し、瞬く間に逆転を許して3連敗。悪い流れを断ち切って入れ替え戦へとはずみをつけるためにも、今節は是が非でも勝利したい。
気になるのはコンディション不良のメンバーが続出している点だ。苦しいシーズンをとおして戦術的・精神的にチームを支えてきた兵働が腰椎横突起骨折で今季絶望のほか、坂井も右足関節じん帯損傷で離脱中。前節は西と松本昌が負傷により途中交代しており、今節の出場は微妙かと思われる。キム・ジョンヒョンも累積警告により出場停止で、ボランチの人材難は緊急事態だ。前節リーグ戦デビューした姫野の先発起用やダニエル、為田らのコンバートで乗り切るか、システム変更を敢行するか。クラブの命運を懸ける重要な局面で、柳田監督の手腕が問われる。(ひぐらし ひなつ)
■ジュビロ磐田
チーム一丸でJ1へ。焦点はジェイの状態
前節、横浜FCに引き分け(1△1)、3位・福岡に勝ち点で並ばれた磐田。それでも得失点差では有利な状況であり、今節勝てば、J1昇格に大きく近付く。選手たちは「いつもどおり、勝つための準備をするだけ」と口をそろえ、普段どおり、ポジティブなムードで調整を進める。
この試合の焦点の一つは、ジェイの状態。左足の負傷でここ2試合を欠場しているが、19日に全体練習に合流。「試合当日までに100%になれば」と今節に照準を合わせる。得点ランキングトップの長身FWの存在感はやはり別格。試合開始までにどの程度コンディションを上げることができるか。
またこの試合、今季九州でのアウェイゲームでは恒例となっている“前々泊”を実施。試合2日前の21日に移動し、前日の22日の最終調整を大分県内で行う。また、当日にはメンバー外の選手もスタジアムに駆け付ける予定。文字どおりチームが一体となり、この試合に臨む。主将の上田は「この一年、良いときも悪いときも団結してやってきた。このチームでJ1に昇格したい」と言葉に力を込めた。
プレッシャーはもちろんある。それでもチーム一丸となりそれを乗り越えた先に、J1昇格が待っている。(南間 健治)