広島、最高の形でチャンピオンシップへ
勝てば2ndステージ優勝と年間順位1位をダブルで決めることができた広島。一方で、その強敵を破ろうと意気込む湘南。3連勝中同士の一戦で、33,210人のサポーターが詰めかけたエディオンスタジアムで勝利にふさわしいパフォーマンスを見せたのは広島だった。
立ち上がりから互いに攻め合う形を見せる中で、違いを作ったのはミキッチ。塩谷との連係を含めて右サイドで対面の菊池を相手に主導権を握ると、24分にその攻撃が結実。塩谷のパスに抜け出したミキッチがキックフェイントで菊池を完全に外すと、マイナスに出したボールにドウグラスが合わせ、先制点が生まれる。さらに畳み掛ける広島は、その1分後にプレスの緩さを見逃さなかった青山が中央でミドルシュートを突き刺し追加点。守備で後手に回る湘南に対して、完全に試合の流れを掌握する。
こうなると待たれるのは主役の一発。J1最多得点記録(157得点)に王手をかけながら、7試合足踏みを続けていた佐藤にゴールの期待が集まると、ついにその瞬間が訪れる。42分、左サイドでボールを受けた清水が藤田征に対して積極的にしかけ、クロスを上げる。これをファーサイドで待っていた佐藤が合わせ、中山雅史氏が持つJ1最多得点記録に並んだ。このゴールは試合の大勢を決定付けるモノとなった。
後半は得点が必要な湘南が前がかりになるものの、相手のミスを逃さず広島がカウンターから仕留めにかかる。72分、89分とドウグラスが得点を重ね、ハットトリックを達成。勝利に華を添えた。一方の湘南は最後まで歯車がかみ合わなかった。
ホーム最終戦でチャンピオンらしい戦いを見せ付けた広島。2ndステージ制覇と年間順位1位を獲得し、最高の形でチャンピオンシップに臨む。(林 遼平)