痛かった開始早々の失点。引いた相手を崩せず、9位で今季終了
6位の長崎、7位の東京Vの結果次第、つまり他力本願の状況とはいえ、千葉は勝ち点3を奪うことがJ1昇格プレーオフ出場への望みをつなげる絶対条件だった。練習中から「2点差以上で勝つ」と、関塚監督は選手たちに言い続け、今季リーグ戦最終節を迎えた。
2点差以上での勝利を考えると、最も避けなければならないのは早い時間帯での失点である。しかし、エブソンに試合開始早々の9分に先制点を決められてしまい、早くもゲームプランが崩壊。「思いがけず早い段階で得点が取れ、試合の展開として守備の色が強くなった」と讃岐のGK清水が振り返ったように、真っ向から勝負を挑んでいた相手は先制後、守備を固めた。この要塞に対し、千葉はサイド攻撃をしかけることを目論むが、単調なクロスを放り込むだけで時間が経過してしまう。
後半に入ると千葉は58分に個の力で局面を打開できる井出と、ボールの配球役となれる佐藤健を同時に投入。徐々に相手陣内へと切り込む回数も増え、あわやという場面を作っていく。しかし、80分に前掛かりになったところを讃岐の木島良に見事なゴールを決められ万事休す。「引いた相手を崩せるだけの力が自分たちになかった」と松田が肩を落としたように、今季を象徴するような戦いぶりで千葉は15年の戦いを終えた。最終順位はクラブ史上最低のJ2・9位。12年に開始されたJ1昇格プレーオフ進出すら初めて逃す結果となった。
2点差以上で勝利ができていれば、6位に浮上していただけに、悔やんでも悔やみ切れない。しかし、この現実がいまの千葉を物語っている。(松尾 祐希)