今季最終節、「自動昇格という可能性に懸けて」(井原監督)臨んだ3位・福岡。同勝ち点の2位・磐田を上回るべく、アウェイチームは勢いとパワーを持って最高の立ち上がりを見せた。13分、サイドで数的優位の状況を作りながら相手を左右に揺さぶると、味方の折り返しを城後が合わせて先制する。
しかしその後は、狙いを持ってボールにアタックできず、福岡らしいダイナミズムが生まれない。むしろ早々の失点で「逆に肩の力が抜けた」(ラモス監督)岐阜にボールを支配され、60分には背後を突かれて同点ゴールを許してしまう。
それでも「もう一度点を取りにいこうとしてくれた」と井原監督。前に出る攻撃的な姿勢を取り戻し、1本の右クロスをウェリントンが決めて勝ち越すと、お粗末な失点で流れを失った岐阜相手に6分間で3ゴール。土壇場で勝ち越した磐田に対し得失点差で下回り、“奇跡”の自動昇格には届かなかったが、3位という結果は42試合の“軌跡”でしかない。「監督のやろうとしているプラスαを、選手たちがやろうとしてきた結果」(城後)だ。
クラブ新となる12試合負けなし、クラブタイ記録となる8連勝。福岡はどこよりも大きな勢いを持って、集大成のJ1昇格プレーオフに乗り込む。(村本 裕太)