またしても手が届かなかった。ペトロヴィッチ監督が浦和を率いて4年目。前進と後退を“三歩進んで二歩下がる”ように続け、今季こそはと臨んだチャンピオンシップ。待っていた結末は、ステージ優勝しておらず、年間勝ち点でも浦和に9ポイントも劣るG大阪に準決勝で敗れるという無慈悲なモノだった。
リーグタイトルを逃した理由を探せば、チャンピオンシップという一発勝負で決まる特性上、その試合のことになってしまうが、シーズンをとおして考えれば「年間1位を取れなかった。そういうところの自分たちの甘さがこういう苦しい戦いをしなければいけない状況につながった」(平川)ということになるだろう。1stステージをホーム全勝、さらに無敗で制した一方、気の緩みだったのか、2ndステージでは一時、1stステージで見られたような我慢強さ、抜け目なさ、強さは鳴りを潜めた。終盤は必要以上のプレッシャーを避ける目的もあり、年間順位1位を目標にしながらチャンピオンシップを見据えた戦いをした。それはチャンピオンシップがあるからこそであり、通年制であればどうなっていたかは知る由もない。ペトロヴィッチ監督が試合後に言ったように「勝ったほうが強いチーム。それがすべてであり、負けたチームは負けたチーム」。つまりは結果論ということになってしまう。ただ、結果としては年間順位も2位であり、数字上では昨季までのシステムでも、優勝はできなかったこともまた事実だ。
それでもシーズンで見せた戦いはもちろん、この試合でも、たとえば13年の柏とのナビスコカップ決勝(0●1)などと比べれば自分たちらしいサッカーを展開した。チーム最年長で鈴木に次いで在籍年数が長く、リーグ優勝もアジア制覇も残留争いも知っている平川は「今季も厳しい、苦しい思いをしたけど、毎年それを糧に変えて成長している」と胸を張った。この敗戦を糧に変えるために反省し尽くし、1カ月後に待っている天皇杯、そして来季へ向けて、また成長を続けるしかない。(菊地 正典)