クラブの命運を懸けた大一番で今季最悪の試合。終始主導権を握られ、町田のシュート数19に対し大分は『3』。スコアをはるかに超える惨敗で、2失点で終わったことを“まだ運がある”と捉えるべき内容だった。
J2第42節・磐田戦(1○2)で、負傷や出場停止により火急的人材難となったボランチにまさかの大抜擢をされたCB阪田が、つぶし屋として奮闘したことを受け、柳田監督は今回も阪田を先発起用。コンパクトな町田を揺さぶるサイドチェンジがカギになる一戦で展開力の乏しい阪田を起用することには疑問も感じたが、松本昌との連係で森村とリ・ハンジェのギャップを突ければ、中盤の主導権争いは面白くなるとも予想していた。
だが、この試合では立ち上がりから阪田が機能せず、松本昌がカバーに奔走。中盤が押し上がらずFWは孤立した。サイドハーフも守備に追われ、出しどころに困って放り込むロングボールは相手に拾われっぱなし。前線から圧力が掛からず、守備の負担は最終ラインに重くのしかかるままになっていた。
早い時間に中盤を修正すべきだったが、ベンチが最初に手を付けたのはFW。76分の若狭の退場後にようやく、足をつった松本昌に代え姫野を入れたが、三平を右SBに配置し為田を絞らせ[4-3-2]にしたことで、二人の攻撃における特長も消えてしまった。直後に三平が負傷で交代。さらに守備負担の増した鈴木義宜がこらえ切れず一発退場になると、これ以上の失点を避けるために、69分に投入したパウリーニョを代えざるを得なかった。
選手の声なき悲鳴が聞こえてくるような、ベンチの混乱。退場者と負傷者続出で迎える第2戦、ホームではこんな醜態は決して見せられない。 ( ひぐらし ひなつ)