この試合、C大阪は勝たないとJ1昇格は果たせない。絶対的に得点が必要な状況において、まず活路を見いだしたいのがセットプレー。玉田や関口といった優れたキッカーと、中で合わせる選手の呼吸は合っているだけに、チャンスは訪れるはずだ。
玉田と田代の2トップにも期待が懸かる。彼らに得点が生まれれば、チームの雰囲気は一気に高まる。準決勝の愛媛戦(0△0)で3回の決定機を逃した田代は、1日の練習後、「決勝のためにとっておいたと思っている。決勝で決めて昇格を手にしたい」と前向きに話した。「田代が戦い続けてくれたことで愛媛の3バックにダメージが来ていた」と愛媛戦後に大熊監督が評価したように、起点となる競り合いでの貢献度は大きい田代だが、この大一番でストライカーとしての本領を発揮したい。
また、愛媛戦後のミックスゾーンで福岡との決勝について問われた玉田は、「今季、俺は福岡戦に1分も出ていないからね」と不敵な笑みを浮かべた。現状、玉田が絡むことで攻撃に流れは生まれているが、「そこからもう一回中に入ってほしい」と大熊監督は要求する。チャンスメークに加え、何度、得点を取れる位置に入っていけるか。「自分が決める意識もある」と語る背番号20の左足が桜に歓喜を呼び込む。
引き分けは“敗北”を意味するC大阪にとって、「リスク管理もしながら、相手のペナルティーエリアの中に入って行く」(大熊監督)難しいミッションが課せられた試合になる。しかし、終盤で1点が欲しい状況になれば、スクランブルで得点を奪いに行く準備もできている。「15本打ってダメなら、もう1本打ちに行く。最後まであきらめないことが大事」(大熊監督)。J1へと続く道を切り開くため、持てるすべての力を結集させる。(小田 尚史)