Feature 特集

いざ、3年ぶりの世界挑戦。広島は勝ちにいく|クラブワールドカップ 広島vsオークランド

2015/12/9 9:02



■サンフレッチェ広島
檜舞台でも変わらぬ姿勢。まずは初戦突破へ
 12年以来の日本開催となったクラブW杯に出場するのは、その12年大会に出場した広島だ。「前回経験して、本当に楽しい大会だった。またメンバーも変わった中で出場できるのが楽しみ」(佐藤)。3年が経って新たに加入した選手たちと成長を遂げた若い選手たちとともに挑む檜舞台に、12年大会を経験している佐藤らも心を躍らせている。

 もちろん出場するだけで満足できる大会ではない。レギュラーシーズンで歴代最多の勝ち点を獲得し、チャンピオンシップを勝ち抜き、誰もが認める日本の王者として出場する大会だ。「勝負しにいくのは間違いない。日本代表として勝ちにいく」。主将の青山は力強く語った。森保監督も「目の前の一戦に最善を尽くして一つでも多く勝ち上がりたい」と、シーズンをここまで戦ってきた姿勢で臨む構えを見せている。

 開幕戦の相手は12年の開幕戦でも対戦したオークランド・シティー。その試合では青山のミドルシュートが決まって1-0で広島が勝ち上がったが、昨季もクラブW杯に出場して3位になったオークランド・シティーはよりタフなチームになっていることだろう。相手のパワー、高さをまともに受けることがないよう試合をコントロールすることが大きなポイントになる。冷静にポゼッションしてボールを保持し、組織的な守備ブロックを組んでスキを見せず、ボールを奪ったら緩急を付けた攻撃でゴールに向かっていきたい。どんな相手でも変わらないが、ポゼッションの安定、守備の耐久力、カウンターの精度は非常に重要になってくる。

 開幕戦に敗れれば、1試合しかこの檜舞台に立つことはできなくなる。初戦突破は課せられたノルマと言っていい。(寺田 弘幸)


■オークランド・シティー
幅のある柔軟な戦いとセットプレーが強み
 OFCチャンピオンズリーグの決勝では同じニュージーランドのウェリントンとのPK戦を制して、クラブW杯最多7回目の出場を決めたオセアニア代表のオークランド・シティー。前回大会、開催国モロッコのマグリブ・テトゥアン、さらにアフリカ王者のESセティフ(アルジェリア)を破り、準決勝でサン・ロレンソ(アルゼンチン)には惜しくも1-2で敗れたものの、北中米カリブ海王者のクルス・アスル(メキシコ)とのPK戦に勝利して過去最高の3位に輝いた。

 選手の大半がセミプロで構成される事情は04年の発足時から変わらないが、10年からスペイン人のラモン・トゥリブリエッチ監督が率い、良質な外国籍選手を加えるなど、チームの質は年を重ねるごとに増している。長くチームを支えてきた主将のMFビセリッチが欠場するが、エースのモレイラ、司令塔のアルバロ、対人能力に強いDFオルジェビックなど前回の躍進を再現できる役者はそろっている。彼らの強みは従来の伝統的なロングボールと異なるパスワークからのサイド攻撃を基本としながら、状況に応じて距離の長いカウンターも有効に使えること。その柔軟な戦いを支えるのが中盤とSBのハードワークであり、特に在籍4年目となる左SBの岩田は高い位置からの仕掛けはもちろん、自陣からのダイナミックな攻め上がりでも貴重なオプションとなっている。ビセリッチを欠く中盤はCBも担える大型ボランチのビレンが攻守の要となり、アルバロのチャンスメークにつなげる。また柏U-18のメンバーとして、14年のプレミアリーグEAST優勝に貢献した19歳のマイケル・デンヘイジャーが国内リーグでの出番を増やしており、この大舞台でも先発に抜擢される可能性は十分だ。オークランドはサイズを生かしたセットプレーの得点力でも対戦相手の脅威となる。高さの部分でやや不安がある広島にとっては特に注意が必要なポイントだ。(河治 良幸)

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