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広島がその総合力を世界の舞台で披露/広島×オークランド・シティー クラブW杯開幕戦 マッチレポート

2015/12/15 16:10



規律を守り、粘り強く試合を進めた選手たち


 5日前のチャンピオンシップ決勝第2戦(G大阪戦・1△1)から先発6選手を代えて臨む決断を下した指揮官の信頼に、選手たちは応えてみせた。「すごくありがたい」(丸谷)。指揮官の起用に勇み、選手はピッチを駆けていく。そして、「この大会に懸ける思いがあった」野津田のシュートのこぼれ球を皆川が詰め、先制点を奪取。「やってきた練習は無駄じゃなかった」と皆川は胸を張った。
 9分に先制点を奪ったことで、広島は自陣でブロックを作って相手を待ちかまえ、カウンターから追加点を狙っていく得意の展開に持ち込んだ。しかし、「攻撃も守備もクオリティーを上げないといけない」と森保監督が試合後に苦言を呈したように、試合運びの安定感もカウンターの威力も欠けていた。次々と負傷者が出るアクシデントに見舞われたことも影響し、広島らしいパスワークも影を潜めた。
 ただ、試合をうまく運ぶことができなくても、選手それぞれが役割を全うしていく。試合後に広島の強さの要因を問われた指揮官が「良い位置から守備のアプローチができ、個々が局面で粘り強く守れている」ことを挙げたように、選手は規律を守り、粘り強く試合を進めていた。相手にボールを持たれている時間が長くても、「そんなに怖いボール回しではなかったので、回させていたという感覚」(丸谷)。チームがバランスを崩すことはなく、70分に塩谷のゴールでリードを広げ、無失点で勝ち切った。
 シーズンをとおして我慢強く勝利を重ねてきた広島は、選手が代わっても、負傷者が続出しても、培ってきた力を世界の舞台で披露し、アフリカ王者・マゼンベが待つ準々決勝へ駒を進めた。(寺田 弘幸)

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