11年にクラブ史上初となる2部リーグ降格を強いられたリバープレートは、19年ぶりに南米制覇を果たし、日本に乗り込んで来た。
南米王者の強さの一端はすでに8月、日本で見せ付けている。スルガ銀行チャンピオンシップでは代表組を欠くG大阪に3-0で完勝。過密日程の中、真冬のブエノスアイレスから来日したとは思えないタフさを発揮した。
今大会、アルゼンチンきっての名門が目指すのは86年のトヨタカップ以来となる2度目の世界制覇である。南米を制したクラブにありがちな“燃え尽き症候群”で夏場以降は、やや低調な戦いも多く、連覇を目指したコパ・スダメリカーナもベスト4で敗退しているリバープレートだが、クラブW杯にピタリと照準を合わせている。
サビオラなどのビッグネームに注目が集まりがちだが、前線から最終ラインまで南米各国の代表クラスがそろう顔ぶれは豪華の一言。マルセロ・ガジャルド監督は攻撃的なサッカーを志向するが、チームの持ち味は堅い守備を生かした勝負強いサッカーだ。
『マスチェラーノ2世』の呼び声高いクラネビッテルと攻守でバランスを保つポンシオ、ハードワークできる技巧派のサンチェスらで構成する中盤はさまざまな戦い方に対応が可能。南米制覇を果たした顔ぶれに大きな変化はないが、ガジャルド監督が来日後の練習で迷いを見せているのがトップ下の人選だ。ピスクリチか大ベテランのゴンザレスか―。対広島を踏まえた上での決断が下されるはずだ。
スルガ銀行チャンピオンシップでは不在だったモラとアラリオの2トップは南米制覇時のベストメンバー。広島にとって抑えどころは数多いが、個の対応で遅れを取ると致命傷になるだろう。(下薗 昌記)