今季の個人成績:32試合出場8得点6アシスト
サクセスストーリーはまだ始まったばかり
がむしゃらに駆け抜けた1年。浅野は確かな成長の軌跡を残したが、まだまだ歩みを止める気配はない。15年は浅野のストーリーの1ページがめくられたにすぎない。
すぐトップギアに入る驚異的なスピードで相手をぶっちぎる。1st第6節・FC東京戦(2●1)で待望のJ1リーグ初ゴールを奪って自信を付けると、次々に壁を乗り越えていった。自分の武器であるスピードを存分に発揮して相対するDFを置き去りにし、一人でカウンターを完結する能力を持つ浅野はスケールの大きなゴールも重ねていく。シーズン前に掲げた目標の二ケタ得点には届かなかったが、チャンピオンシップ決勝第2戦・G大阪戦(1△1)ではチームをタイトルに導くゴールを奪ってみせ、ベストヤングプレーヤー賞にも輝いた。
もっともピッチに立つのはだいたい60分前後。ジョーカーという重要な役目を任されているが、「選手ならば誰でも最初から出たい」。浅野本人も現状に満足はしておらず、スタートから出場するために足りないところがあることも自覚している。だから浮かれるようなことはない。浅野は日々のトレーニングで自分を磨き、目の前の試合でどん欲に結果を追い求めてきた。何よりまだまだ成長できると自分を信じて、走り続けている。
来季は本格的に佐藤とポジションを争うことになるだろう。リオ五輪もある。飛躍の15年を経て来季、浅野はどんなストーリーを描いていくのだろうか。(寺田 弘幸)