Feature 特集

総力結集の広島、アジア王者を打ち破る/クラブW杯 3位決定戦 マッチレポート

2015/12/23 6:00



ドウグラス、意地の2発。広島が3位に輝く
 アジア王者・広州恒大との対戦となった3位決定戦。「ACLで日本のチームが敗れていって、自分たちがやったらどうなるんだろうと思っていた。決して負けているとは思っていない」(塩谷)。近年、Jクラブの前に立ちはだかっている広州恒大に、広島は気持ちを高ぶらせて向かっていく。「何より、悔しさだけでこの大会を終わりにしたくない」(佐藤)。3位を総力でつかみ取りにいった。
 千葉は出場停止。ドウグラスはベンチスタート。森保監督は準決勝から先発6選手を入れ替えたが、立ち上がりに弱点が露呈した。175cmに満たない選手が6人いた広島は、明らかに高さでミスマッチができるセットプレーから4分に先制点を奪われる。その後も広州恒大の圧力に押し込まれる展開が続いたが、広島も丁寧にパスをつないでゲームを組み立て、スピードを生かしてゴールへ向かっていく。15分が過ぎるころには完全に広島がペースをつかんでいた。佐藤、丸谷、浅野が決定機を決め切れず0-0のまま前半を折り返したが、「ハーフタイムに自分たちはリーグ戦で何回も逆転勝ちをしてきたと話していた」(林)。選手たちは逆境をはねのけてきた自信を持って後半に臨んだ。
 広州恒大がリトリートして、システム、選手を代えながらゲームをコントロールしようしても、広島がどんどんペースを上げていく。58分にドウグラス、67分に柏が入って攻撃のギアがさらに上がった広島は70分、CKをドウグラスが押し込んで同点に追い付く。「早くボールをセットして逆転したかった」(ドウグラス)。勢いに乗る広島は83分、柏が右サイドを突破してクロス。浅野のシュートはバーに当たったが、ドウグラスがヘディングで流し込む。「途中から入った選手が勝負を決定付けることができる。それが広島の良さ」と柏が胸を張る快勝を収めた。
 各大陸王者を相手に、広島のサッカーを体現してつかみ取ったクラブW杯3位。「世界に広島のサッカーを発信できた」(森保監督)。広島は誇りと自信を胸に抱き、大会をあとにした。(寺田 弘幸)

EG 番記者取材速報

League リーグ・大会