Feature 特集

両親への思いと、弟たちへの道標/Jリーグアウォーズ

2015/12/23 16:00


Photos: © Office La Strada

 今季は明治安田J1リーグ戦32試合に出場し、8得点。G大阪とのチャンピオンシップ決勝第2戦でも、広島の優勝を決定付けるゴールを決めた浅野が、飛躍の3年目にベストヤングプレーヤー賞を獲得した。
 日本代表にも初選出された今季、誰もが納得の受賞だろう。しかし本人は「リーグでも僕らの年代で活躍している選手はたくさんいるし、自分でも最後まで分からなかった」と言う。それもそのはず、今季リーグ戦で先発に名を連ねたのは、1st開幕からの2試合のみ。それ以外の30試合はスーパーサブに終始した。
 結果として、この起用法がチームを救い、CS制覇をたぐり寄せるゴールを生んだとも言える。だが、本人は納得しても満足していない。「スタートから90分、出してもらえるようになりたい」と強調。とはいえ、21歳以下という年齢制限があるこの賞の獲得は、大きな一歩である。「『自分が獲る』と口にしていたし、親も望んでいたと思う。この賞を受賞できて、恩返しになった」。両親への誓いを果たした浅野だが、同時に、偉大な兄を追いかける弟たちへの道標にもなった。
「弟もプロを目指して頑張っている。彼らが頑張ることによって自分も刺激を受ける。それに兄貴が頑張っている姿を見せることができれば、力になると思う。それができるようにこれからも頑張っていきたい」。たゆまぬ強い絆と決意が原動力となった彼がこの賞を手にしたのは、必然だった。(竹中 玲央奈)

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