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[浦和]本来の浦和の戦い方+トーナメントの戦い方/天皇杯準々決勝 神戸×浦和 試合前コラム

2015/12/25 11:00


Photos: © J.LEAGUE PHOTOS

 それは先週17日の練習でゲームを行っている最中だった。控え組がビルドアップしている際にペトロヴィッチ監督が大声を出してゲームを止める。公式戦まで期間が空くこともあり、キャンプのような雰囲気もあった中、控え組にも熱の入った指導をするのか、と思われたが、違った。
「(興梠)慎三! ウメ(! 梅崎) 武藤! スプリント! スプリント! スプリント!」。自ら走り、手を動かして動き方を説明しながら前線からのプレスを指示する。止めたのはこれっきりだったが、その後も前線からのプレスを求める指示が出されていた。それは「かなり珍しい」(梅崎)ことだった。
 とはいえ、闇雲にプレスに行けばいいというわけではない。今週に入ってからはボールを失った際の素早い切り替えと前線からのプレスを意識しながら、プレーが切れた際や相手がボールを回している際には槙野を中心に「ポジション!」という声が掛かり、セットして守備をする形も見られた。「いまはみんながすごく守備に集中しているし、引くところと行くところのメリハリをしっかりさせている」(武藤)。そこには自分たちの戦い方に加えて、「トーナメントは1点が大事になる」(武藤)という意識も働いている様子だ。
 その日ごとに前線3枚のユニットを固定し、メンバーを代える際にもそっくり代え、縦パスが入った際のワンタッチ目は同じ色のビブスを着ている二人にパスをすることをルールにするなど、1トップ2シャドーのコンビネーション精度の向上も当然図ってきた。リベロにリーグ戦を先発として戦った那須ではなく永田が入ることが続いたという理由もあるかもしれないが、ビルドアップの際のオフ・ザ・ボールの動きやボールの動かし方、パススピードについても頻繁に確認、意識付けしてきた。
 好成績を残したリーグ戦の自分たちの戦いとチャンピオンシップで学んだトーナメントの戦い。その融合で最後のタイトル獲得を目指す。( 菊地 正典)

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