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浦和、鮮やかな3ゴールで完勝/天皇杯準々決勝 神戸×浦和

2015/12/28 10:00


Photo: © Saori UMEBARA

 まさに完勝。天皇杯準々決勝という舞台で浦和が見せた戦いは、自分たちらしいサッカーであり、その真髄のような戦いだった。
 序盤は5バックぎみの守備に加えてボランチが柏木をマークする神戸を崩すことにやや苦労した。しかし、次第に神戸の守備を揺さぶると、22分に興梠が先制点を挙げる。さらにその3分後には李が追加点を決めて、リードを広げる。32分に三原が2回目の警告を受けて退場となり、数的優位となった浦和は44分に宇賀神が追加点。すべてのゴールが3人、4人と連動しながらスペースを作ると同時にそのスペースを突き、少ないタッチ数でフィニッシュまで持ち込む「まさに浦和らしさが出た」(李)ゴールだった。
 その要因を問われた武藤は次のように説明した。「練習の中で僕たち前の3人で『もうちょい自由に動いたり、距離感を良くしたりしよう』という話をしていた」。その発案者は興梠だった。「チュン(李)と武藤を呼んで『動き回ろう』と。5バックとか難しい守備固めで来たときは動き回って相手を崩したほうがいいかなと思った」。ペトロヴィッチ監督は基本的に前線の3枚がポジションを変えることを好まないが、「基本がある中で工夫しているので、練習からそういうチャレンジをしても押さえ付けられたことはまったくなかった」(武藤)。いわばミシャサッカーのベースにアレンジを加えた“進化系”と言えるだろう。
 後半に緩んだことは1試合だけで捉えれば課題だが、「コントロールした部分もあった」(武藤)。勝ち上がっていけば中2日で試合が続いていくため、余力を残すことも重要だった。今季最後にして唯一のタイトル獲得へ向けて、浦和は上々のリスタートを切った。(菊地 正典)

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