Photo: © Masayuki Yamasaki
天皇杯準々決勝。FC東京は延長戦の末に1-2で敗れ、目指していたタイトルに手が届かなかった。一方、接戦を制した広島は、29日に元日決勝、そして今季二冠目を懸けてG大阪と対戦する。
試合は37分に東のゴールでFC東京が幸先良く先制したが、66分にその東が2回目の警告を受けて退場。数的不利に陥ると、そこからは広島に一方的に攻め立てられてしまう。
「私たちは彼らと同等のレベルで戦えた。最後の最後まで戦い抜いた。残念なのは、東選手が退場したこと」
マッシモ・フィッカデンティ監督は、試合をそう振り返り、退場者を出してから流れが変わったことに嘆息した。FC東京はサンドバック状態の中でも、何とか[4-4-1]のブロックで耐え続けた。
しかし、途中出場の広島FW浅野に85分にゴールを割られて決壊。延長戦の103分には、再び浅野に逆転弾を奪われて勝ち越しを許してしまう。その後も、リオ五輪世代のスピードスターに翻ろうされ、森重が得点機会阻止で2回目の警告を受けてピッチを退いた。東京は二人の退場者を出しながらも終了間際まで反撃を試みたが、長い笛が鳴り響き、“マッシモ・トーキョー”の2年にわたる冒険は幕を閉じた。
広島には、攻撃を倍加させる洗練された戦術と、カードが備わっていた。この日、2得点を挙げてチームを勝利に導いた浅野は「今季は逆転勝ちが多かった。それは先制されても慌てず、イメージを共有できているから」と胸を張った。
今季J1を制し、クラブW杯では3位に入った。そうした経験に裏打ちされたチームとしての成熟度の差をまざまざと見せ付けられた格好となった。(馬場 康平)