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クリスティアーノ、ハットトリックの陰にある柏の進歩/天皇杯準々決勝 柏×仙台

2015/12/28 10:00


 退場者が出て10人となり、1点のビハインドを負っていた柏が、延長後半終了間際の116分に追い付いた。クリスティアーノはこのゴールでハットトリックを達成。しかも3点すべてが直接FKだった。
 柏は流れの中からゴールを奪えず、今季限りでチームを去る男の置き土産に救われた。しかし、彼を輝かせたのはチームの力だ。吉田監督は「やり切らされちゃう、打たされちゃう、自分から落とし穴に落ちていくようなプレーが少なくなった。ペナルティーエリア周辺のスペースにタイミング良く入っていけるようになった」と柏の進歩を説明する。良い組み立てがあるから、スペースと時間を仲間にプレゼントできている。クリスティアーノはもちろん武富、工藤が良い位置で前を向いてしかけるから、仙台の守備陣は危険な位置でファウルせざるを得なかった。クリスティアーノが“狙える位置”から放ったFKは少なくとも6本。決まらなかった3本もGK六反と壁に阻まれはしたが、いずれも枠は捉えていた。まず彼が“打てた”ところに柏の勝因がある。
 PK戦も仙台サポーターの圧力をはねのけて5人全員が成功。太陽王は厚い雲を自力で振り払った。ACLの出場権を得るまで、あと2勝だ。(大島 和人)

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